その日は突然やってきます。
事故、急病は予知できません。 加齢は全ての人に忍び寄ります。だから、誰もが、ハンディキャップを持つことになるのです。そうです、「明日は我が身」なのです。だから「明日は我が身」を自覚して、全ての人が今この瞬間からできるバリアカバーを、耳かき一杯の思いやりで、「情けは人の為ならず」なのです。
車イスで奈良旅行② 古の地編 東大寺大仏殿は完ぺきでした。


京都から近鉄電車の急行に乗って、大和西大寺まで来て、いよいよ古の地に降り立ちました。ちょっと贅沢かなと思いましたが、慣れない地での車イス旅行ですので、観光タクシーで効率よく回ることにしました。
着いた日は、大和西大寺駅で観光タクシーと待ち合わせて、斑鳩方面に向かいました。法隆寺、中宮寺、薬師寺、唐招提寺を訪ね、それぞれの大きさに感動、「スゲー」鹿言葉が出ませんでした。
二日目は、飛鳥方面に行き、キトラ古墳、高松塚古墳、石舞台古墳、談山神社、安倍文珠院を回りました。お天気がいまいちだったので、車窓観光も多くなりましたが、高松塚古墳の壁画館で観た壁画が、女子群像以外にも男子群像も四神像もあることを知り驚きでした。
最終の三日目ですが、この日は奈良公園方面です。タクシーだと暗黙の了解で中の方まで入っていけるそうで、二月堂、三月堂を車窓見学して、大仏殿につながる回廊の入り口付近まで送っていただきました。 入口のそばの拝観券売り場で券を買い、鉄柵のスライドドアの前に行くと係の人がドアを開けてくれました。係の人がいないときはドア横のインターホンで「車イスです」と言うと、自動でドアを開けてくれます。そこから中に入り、回廊を通って、大仏殿の横にある車いす専用の入り口から大仏殿に入ると、そこからは大仏様の横顔を見上げることができます。もちろん、スロープを下り、柵の戸を開けると、大仏様の足元を回ることができます。大仏様の前で御朱印をいただき、逆回りで車イス用の出入り口に戻り、大仏殿を後にしました。 その後、正倉院の外見を見て、興福寺国宝館、国立博物館をめぐって、近鉄奈良駅より帰路に就きました。
近鉄線は平城宮跡を横切っているので、車窓から大極殿を望みながら、広々とした平城宮を感じながら奈良に別れを告げたのでした。

車イスで奈良旅行① 出発編 いっぱいお願いして、いっぱい感謝して、新幹線グッ!
先々週の木曜から土曜日、妻と一緒に奈良に旅行してきました。新幹線を利用しての車イス旅行は初めてで、夏前に「奈良に行こう」となって、計画し始めてから、旅行の計画ばかりでなく、うまく運ぶための対策をいろいろと調べて、準備を進めてきました。軽量コンパクトな電動車いすの手配に始まり、訪ねたいスポットを洗い出し、飛鳥時代、奈良時代、天平時代と古代史を改めて勉強しなおしたりと、ワクワクにあふれる期間を過ごしていました。
さて、一日目は、朝四時起きで出発の支度です。五時に家を出て、駅に向かいます。予定通り、駅の改札事務所に5:15着で5:26の池袋行に乗り、いよいよ旅の始まりです。新幹線に乗り換えということで、池袋では、JRに乗り換え、山手線で東京駅に。東京駅では、山手線の降車から先導状態で、別室の待合室に案内され、新幹線の時間の20分前に再び先導でホームに向かい、新幹線に乗り込みました。車いすスペースがある車両は、通常の指定席の横にスペースが取ってあり、座席に固定用のベルトがありました。シートに移動するもよし、車イスにそのまま座っているも良しで、後ろのドアを出てデッキに出るとそこには完ぺきなバリアフリートイレがありました。奈良への乗換駅京都まで快適に過ごしました。

奈良旅行の際の乗換駅京都駅のバリアフリートイレは素晴らしい!

先日、妻の定年慰労の旅として、奈良を訪れました。その際、京都駅で近鉄に乗り換えるのですが、近鉄の駅のバリアフリートイレの出入り口のドアの表示が、バリアフリートイレの設置目的を明確に表していて、感動しました。まさしく私が主張している、「このトイレは普通のトイレを使用困難な方のための優先トイレです。」を見事に表現しているのです。健常の男女のトイレマークも小さく入っており、でも車いすマークがでかでかと示されていて、わが意を得たりでした。電車への乗り込みもスムーズでした。
新幹線への東京駅での乗り換えも、移動ルートを確保しながら誘導していただき、大変親切にご対応いただきありがたかったです。
万ちゃんのバリアフリーよもやま話 ・・・もしもトイレが消えたなら、公共トイレが消えたなら
私はバリアフリートイレの適正利用をお願いしていることもあり、公衆トイレや公共トイレに関する記述を中心に、トイレという文字を見つけると、一通り目を通しているのですが、そんな中で、海外の、特にパリの公共トイレの事情を改めて知り、そういえばそうだったなと思い出していました。こんな私ですが、健常な頃、2度ほどパリを訪れたことがあるのですが、確かにそうだったと思い出したのです。と同時に、日本がパリのようなトイレ事情になったらどうなるだろうと思ったのです。
パリの事情ですが、基本的に公共トイレが少ないのです。一度目の訪問の時は、添乗員さんがいたのですが、ずっと、「ホテルを出るときとトイレを見つけた時には、迷わずトイレに行ってください」と言っていました。訪問先の美術館や飲食店でも必ずトイレに寄って後にするようにしてくださいと最重要事項のようにおっしゃっていました。その時は観光バスによる団体行動だったので、駅のトイレとか、街中の公衆トイレや有料トイレとかは利用する機会はなかったのですが、確かに、パリのトイレ事情は、日本と比べると非常によろしくないという感じでした。自分たちでも不便なはずなのに、私が利用したレストランのトイレは階段を降りた地下の奥まった所にあったのを覚えています。その時に聞いた話ですが、男性の中には道端の物陰で用を足してしまう方もいるとのことでした。もちろん法令違反ではあるそうですが。
私たちは日頃、訪日客が驚くほどの安心安全快適な公共トイレ環境で暮らしていますよね。一日のかなりの時間を過ごす学校や勤め先ばかりでなく、商業施設や駅、さらには公園等行く先々には整ったトイレが用意されています。ではありますが、ある日突然、突然でなく予告があったとしても、普段利用しているトイレがなくなったとしたら、どうですか?いくつかあるうちの一か所が、故障とかであれば、他のトイレが空くのを待つということができますよね。もしくは他のフロアのトイレを探したりといろいろと対応できます。パリのようにそもそも少ないとかそこ一か所しかないとなった場合は皆さん本当に困りますよね。まともな社会生活が成り立たないことになってしまいますよね。故障など場合は管理者に即時の修理を求めるでしょうし、少ない場合は、増設の陳情などの行動に出るのではないでしょうか。
私が、以前よりお願いしておりますバリアフリートイレの適正利用ですが、適正利用をお願いしているということは、不適正な利用をしている方がいらっしゃるということです。前述のトイレがなくなったというのと同様です。ユニバーサルデザインの思想で、すべてのトイレが設備的にバリアフリーに整えていただけているのであれば、ハンデを持つ人もその人の持っている可能な限りの努力を振り絞ってトイレを利用しますが、1か所しかないということであれば、トイレが消えたというのと同様なのです。ですので皆さん、トイレのドアの周りに車いすや高齢者、オストメイトなどのピクトグラムが表示してあるトイレは、普通のトイレが利用できない人専用のトイレとご理解くださいますようお願いします。
ばんちゃんのバリアフリーよもやま話 ハイブリッド バリアンに遭遇しました。
私は、音が、野蛮人を意味するバーバリアンに似ていることもあってかねてからバリア(障壁)な人のことをバリアンと表現してきましたが、先日、愛妻と買い物に出かけた近所のショッピングモールにあるスーパーマーケットでハイブリッドバリアンに遭遇しました。
以前から、スーパーなどでは、商品選びに集中するあまり、周りが全く目に入っていない感じで、突然ショッピングカートの向きをブンッと変えたりする方はいましたが、今回の方は、右手にスマホ、左手でショッピングカートを押していて、おまけに上着の裾を小さな女の子に握らせて、売り場を回っていたのです。
そこで、起こるべくして起こった衝突は、ショッピングカートを私の方にブンッと向きを変えたときに起きました。その女性は、私に「危ないですよ、気を付けてくださいね」と、優しく声をかけてくださいました。車イスの私が悪いかのように。
その事実はちょっとビックリでした。見事なハイブリッドバリアンぶりに衝撃を受けましたし、そうなるのか、これが普通・当たり前じゃないよなと思い、もっとユニバーサルな社会、バリアフリー共生社会に向けて、バリアフリートイレの適正利用の啓発を含めた「ちょっとした意識」を啓発していかなければ、と改めて思った次第です。