万ちゃん(村上万里)のバリアフリーよもやま話 言いたい放言 外出時の不安

 台風の影響による風雨が心配された木曜日、リハビリメニューとして予定していた「電動車いすでの電車に乗っての移動の練習」で隣駅まで行って戻ってきました。車イスユーザーになって初めて、電車に乗ったのです。リハビリ入所していた老健を退所して以降これまで、連れ合いかビジネスパートナーの運転による車に頼っての外出だったのが、今後は自宅周辺だけでなくちょっと遠出も可能になる予定です。

 電車を利用するにあたっては、鉄道会社によっても違うのかもしれませんが、特に事前連絡する必要もなく、乗車希望の電車の発車時刻より少し早めに、10分15分くらい早めに駅に出向けば介助対応していただけるとのことだったので、15分前に改札横の案内所にたどり着くと、あとは事務連絡してくださり、ホームで待っていると、駅員さんが簡易スロープを持って現れ、電車が着くと難なくスロープを設置してくださいました。また、その場から降りる駅にも乗る電車の時刻と乗る位置を連絡してくださいました。それで到着駅でも私の乗降口のところで、駅員さんがしっかりと待機していてくださり、予想以上にスムーズに動けました。いよいよかな、と、ちょっとワクワクしています。

 そうなってくると、私のような車イスユーザーにとっては、外出時、外出先での最大の不安要素が浮かび上がってきます。トイレです。最近は車イスで入室が可能な、ユニバーサルデザイン仕様のトイレを設置してくださっているところも増えているのでありがたいのですが、時々残念な事態に遭遇することがあります。もちろん、どなたでも利用は可能なのですが、表示してある使い方とは違う使い方をされている健常者の方がいらっしゃるのです。

 木曜日の電車練習の帰路、駅の改札への出入り口の脇にある誰でもトイレに入ったのですが、ドアを開けた瞬間、タバコの香りが漂ってきたのです。私も以前喫煙をしていましたが、さすがにドアを開けた瞬間のその匂いにはびっくりしました。最近は喫煙所以外の場所での喫煙は禁じられているところも多いですし、喫煙所そのものも少なくなっていることも事実ですが、さすがに、完全個室での喫煙はやめて欲しい、いや、やめるべきだと思います。以前、ある芸人さんが女性との密会に利用していたという話もありました。私のような車イスユーザーのような人は、ああしたトイレしか利用できないので、そのあたり、慮って欲しいです。このことも含めて、様々な所でこのような事態に遭遇するので、「誰でもトイレ」の「優先トイレ化」を進める活動を始めました。

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