万ちゃんのバリアフリーよもやま話 Ⅳ

 私は、週二回近くの老健で入浴サービスとリハビリのデイサービスを受けています。そこで、同じサービスを受けていらっしゃるお爺さんの話を聞いていて、思いを新たにしたことがあるのです。それは視点を変えた場合のバリアフリーの考え方についてです。

 そのお爺さん、お歳は私の父親ぐらいかもしれません。とにかく、私よりはるかに上です。ただ、明るく元気なのですが、彼は、月にに一度くらいあちらこちらの老健ショートステイを利用していて、このあたりのいろいろな老健ショートステイを比較して「ここが良い、とかあそこは食事がまずい」とか老健の評価をしてくださいました。その中で、「介護している女房も休みたいんだよ、ある日突然身障者が目の前に現れて、介護者になっちゃったんだから、たいへんなんだよ」、とおっしゃったのです。で、周りの皆さんに「あんたらもたまには用事があってのショートステイじゃなく女房を休ませるためのショートステイもしなきゃだめだよ、俺がいいとこ探してくるから」と笑わせてくれたのです。

 その時に思ったのが、介護者にとっての「バリア」(障害、関所)は、まずは障がい者自身であるということ、それでバリアフリーには介護者にとって介護しやすい環境を整えるという意味も大きい、ということです。

このブログでも、トイレをはじめいろいろな設備について記してきましたが、共に生活していくにあたって、障がい者の自立支援だけでなく、介護者介助者が手を差し伸べやすい環境をおもんぱかって整えるということだと思います。ギスギスギスギス、権利だ義務だ、というつもりはありません。ちょっとおもんぱかった心のバリアフリーが一番なのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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